2011年1月30日日曜日

尾鷲歳時記(4)

あの頃の歌が流れる
内山 思考



 薄氷を割れば目覚める水の量  思考

地元紙、紀勢新聞に昨年より連続怪奇小説「怪談屋妖子」を連載している。舞台は尾鷲ならぬ「尾鷹」で、異空間からやってきた少女、妖子が八匹の鬼を退治するという内容だ。週一回の掲載で百話完結の予定。ペンネーム。鬼立(おにたち)レイは「起立、礼!」のもじりである。

後半、修子というシャンソン歌手が出てくる。彼女に持ち歌を作ってやろうと遊び心で曲を作ってみた。テーマは、中高年再会ラブソング、である。



「あの頃の歌が流れる」 (詩・曲 内山思考)

久しぶりねと見つめあう 二人の間に流れる年月
何を話せばいいんだろう 思い出それとも孫のこと
私の中の少女が微笑む  
あぁ あなたの中の
あぁ 少年がはにかむ
昼下がりの喫茶店 あの頃の歌が流れる
変わらないねと言うけれど 「そんなはずないじゃない」時間は正直
ひと昔を六つ重ねて 人生語れる歳なのよ
やさしいまなざしそのままねあなた
あぁ このときめきを
あぁ 明日からの力に
昼下がりの喫茶店 あの頃の歌が流れる
同じクラスの人たちの 幸せ不幸せ風の噂も
あなた何も知らないのね 卒業アルバムも無くしたの
無くしたものなら私にもあるけど
あぁ でももういいの
あぁ あなたには言わない
昼下がりの喫茶店 あの頃の歌が流れる
私の中の少女が微笑む
あぁ あなたの中の
あぁ 少年がはにかむ
昼下がりの喫茶店 あの頃の歌が流れる

ミュージックカフェ・フォークスにて









忘れないように口ずさんでいたが、ある日思いついてライブハウスに飛び入り出演、アカペラで歌った。反応は結構よかったように思うのだが・・・。