2011年1月9日日曜日

私のジャズ(4)

ペギー・リーは良い
松澤 龍一


MINK JAZZ (東芝EMI TOCJ-5342)のCDより












前のブログでMINK IN HI-FIのことを書いたら、ジャズ好きの友人からペギー・リーのMINK JAZZのことかと思ったとの反応があった。そう言われてみると、あった、あった、ありました、ペギー・リーのMINK JAZZ。確かレコードかCDを持っているはずと探してみたら、CDを積んである棚の隅に、埃をかぶって置いてあった。久しぶりに聴いてみる。良い。ペギー・リーの円熟期の録音で、ジャズを唄わせても最高!、と思ったが、元々、ペギー・リーはジャズ歌手。ノース・ダコタ州の田舎町に生まれ、都会に出て、ベニー・グッドマン楽団の専属歌手としてデビューする。アニタ・オデイ、ジューン・クリスティ、クリス・コナー、ジュリー・ロンドンなどと同じ白人系のハスキー・ジャズ・シンガーだが、アニタほど伝法肌でなく、クリスほど中性的でなく、ジュリーほどお色気過剰でなく、ちょうどいいのがペギー・リーと言ったところか。このCDで伴奏をしているプレーヤーもギターのハーブ・エリス以外は有名ではないが、みんなとても良い。特にトランペットのJack Sheldonのハスキーな音色、ペギー・リーのハスキーな声と絡まって絶妙な味を出している。

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追加掲載(120104)
ベニー・グッドマン楽団で唄うペギー・リー、若々しい。