内山思考
蹴球を言語としたり汗の民 思考
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冷水出し 煎茶がいける |
ワールドカップでのサッカー日本女子の勇猛な戦いぶりは見事なもので、これを書いている時点で最終的な結果は不明だが、充分に列島の庶民を力づけているに違いない。僕もその一人だ。テニスの錦織圭選手の存在も誠に頼もしく感じている。本当はスポーツ以外にだってそんな要素が欲しいところだが、急に思い浮かばないのは甚だ残念な昨今である。
今回は飲み物の話、運動選手は消耗した水分を補う為に、競技中によくドリンクを飲んでいる。昔はいざ知らず、近年は多分普通の水ではなく、俗に言うスポーツドリンクが主流のようである。個人に合わせたスペシャルドリンクもあるらしい。スポーツではないが、夏場の炎天下に備長炭の原木を伐り出しに行っていた頃は、麦茶が一番だった。
Tシャツを脱いで絞ればザーッと流れるほど汗をかくと、時には3リットル以上も水分をとる。そんな時は薄くても甘さや酸味があるとどこかあと口が良くない。水はダイレクトだし緑茶は飲み過ぎると胃が悪くなる。山を下りてウバメガシ満載のトラックで走り出すと、今度は道端の販売機の冷えたコーラが命の水に思えた。コンディションによって欲求と効果が異なると言うことだろう。
昔、母親が山仕事から汗だくで帰って来て、装束のまま砂糖水を作って飲んでいたのを思い出す。「あー美味しい」の声も耳に残っている。
日本一静かな村の砂糖水 思考
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青木健斉作の茶杓 |