2012年8月26日日曜日

俳枕 江戸から東京へ(86)

三田線に沿って(その1)自然教育園
文:山尾かづひろ 

自然教育園入口










都区次(とくじ): それにしても暑いですね。どこか木陰の多いところへ行きたいですね。
江戸璃(えどり): それでは御成門駅から都営三田線に乗って白金台の自然教育園へ行くわよ。
都区次: 都内にあって自然のままに残された、この森と池の景はいったい何ですか?
江戸璃: 江戸時代は大名松平讃岐守の下屋敷でね、明治以降は海軍の火薬庫などの国有地として推移したために手つかずの自然が残り、戦後になるまでタヌキの生息が確認されていたそうよ。

館跡土塁の語る夏の果 熊谷彰子

江戸璃:戦後は戦後で国立科学博物館付属の自然教育園として継承されたため、このような自然が残されているのよ。


園内










逝く夏や風と脱けゆく自然林 長屋璃子(ながやるりこ)
水馬機械動作の果し合ひ 山尾かづひろ