2014年6月29日日曜日

尾鷲歳時記(179)

夏至のあと 
内山思考 

聴診器ぶら下げている雲の峰   思考

ひつまぶしでお祝い








青木上人一行が沖縄から帰って来られ、直接関係はないが、入れ替わるように恵子の主治医と移植コーディネーターが学会発表のために訪沖された。仕事が目的とは言っても多少の観光は予定に入っているに違いない。少しうらやましい。いまどきの那覇はどんな風が吹いているのだろう。沖縄そばが食べたい、チャンプルーも恋しい。

昨夜、タカシさんから美味しい海雲がどっさり届いたのでお礼の電話をした。「あれ内山さん?」懐かしいイントネーションの後ろから賑やかな歌声が聞こえるのは行き着けのカラオケ店にでもいるのだろうか。「奥さんに(身体が)早く好くならないと沖縄へ来られないよーと言っといて下さい」との励ましがタカシさんらしくて嬉しかった。ヒロコさんにもバターフィンガー(チョコレート)を送って貰ったので電話、こちらは尾鷲の知り合いに評判がいいのでリクエストしたのであるが、夏場は店頭に並んでなくて、結構さがしましたと言われて申し訳なし。

恵子がこのまま順調に回復したとして、僕たちが那覇のアパートに戻れるのは11月ぐらいになるだろうか。いずれにしても僕は、10月末に伊丹市の柿衞(かきもり)文庫で、北山河(きた・さんが)先生についての講話をする予定があるので、それより前になることは無い。思えば、サッカーのワールドカップに気を取られている内にもう7月である。

我が家の金魚四匹、メダカ二匹
元気
昨年12月から2月まで沖縄、3月から名古屋の病院に恵子入院、5月に腎移植、半月後に僕退院、そしてやっと、6月末に恵子が退院するわけで何だかあっという間に季節を一つ二つ飛び越えてしまったような気がする。夏至も過ぎたし、これからわずかづつ日も短くなるだろう。平成26年の前半は斯くして過ぎたわけだ。でもまあ、内山夫婦にとって今年は養生に専念すると以前から決めているから、それなりに上手く行っていると言うべきだろう。ちなみに退院祝いはウナギ、と言うのも決定事項である。